環境・CSR報告書
株式会社ヨシモリ
都市環境の未来をになう環境・CSR報告書
〜廃棄物事業を先端産業へ〜
株式会社ヨシモリは、70年以上の実績を礎に、産業・一般廃棄物の収集運搬からリサイクルまでを迅速・確実にサポートし、東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城エリアで適正処理のご提案を行っています。
私たちは、廃棄物の適切な処理・リサイクルを通じて持続可能な社会の実現に貢献することを使命とし、環境の保全・法令遵守はもちろん、地域への配慮と安全かつ確実な「収集」・「運搬」・「処理」を徹底します。環境に対する基本方針として『地球に優しく資源収集』を掲げ、廃棄物の再資源化を積極的に推進するとともに、環境マネジメントシステム国際規格「ISO 14001(環境)」の認証(平成15年12月取得)を踏まえ、継続的な改善に取り組みます。
本年度版では、前回報告(2025年10月31日発行)以降の進捗として、2025年12月に初回実施した「こどもみらいプロジェクト」と、2026年9月に始動した全社の「AI活用推進プロジェクト」によるシステム構築を中心に報告します。
主な取組みハイライト(前回報告以降)
- 2025年11月
こどもみらいプロジェクト 運営チーム発足進行・備品・撮影・先生対応の4つの役割で社員チームを編成し、30分の環境教育プログラム(導入・対話・分別ゲーム・結び)を設計。
- 2025年12月
こどもみらいプロジェクト 初回実施都内の保育園で18名の子どもたちに30分の環境教育プログラムを実施。
- 2026年1月
こどもみらい ふりかえり会・実施マニュアル整備初回の結果をもとにふりかえり会を行い、どの社員でも実施できるよう実施マニュアルを整備。
- 2026年2月
品目別(車両別)ドライバーミーティング開始品目ごとに収集コース・エリア再編の検討を開始。走行距離の削減とドライバー負荷の平準化をねらいに、2027年から段階的に実装する計画。
- 2026年3月
社内ポータルの整備配車スケジュール、安全マニュアル、就業規則、会議資料、各種ダッシュボードを1か所に集約し、誰でも同じ情報にアクセスできる環境を整備。
- 2026年4月
週次レポート・ダッシュボードの自動配信経営向けダッシュボード、営業活動ダッシュボード、ドライバー個人への週次レポートを自動配信し、数字にもとづく改善サイクルを定着。
- 2026年5月
環境関連展示会への参加先進的な処理・リサイクル技術の情報収集と、連携先の開拓を実施。
- 2026年6月
こどもみらいプロジェクト 第2回・第3回を実施初回の経験を活かして継続実施。実施の様子は当社ホームページで公開。
- 2026年7月
資源化率・処理費カバー率を経営指標に導入月次の全体会議で資源化率・処理費カバー率を確認し、再資源化の向上を数字で管理する運用を開始。
- 2026年8月
ドライバー成長ダッシュボード実働・スキル・対応力・安全の4軸で一人ひとりの成長を見える化。燃費(エコドライブ)・分別知識・安全行動を評価に反映し、個人別のレポートを配布。
- 2026年9月
AI活用推進プロジェクト 始動部署・部門ごとに「AIで何ができるか」を洗い出す全社プロジェクトを開始。第1弾として新規契約立ち上げの自動化(契約書・電子マニフェスト関連書類・依頼書・お客様別分別表の自動生成と進捗管理)と、有休・特別公休管理のデジタル化に着手。同月、noteでの情報発信を開始。
- 2026年10月
事業継続計画(BCP)の策定/社内試験の制度化基幹システム・サーバー停止時でも収集運搬・処分を止めないBCP第一弾を策定し、部署別ヒアリングを実施。許可更新講習テキストをもとにした社内試験(第1回は2027年1月)の参加申込を受付。
1廃棄物処理における企業責任と当社の考え方
廃棄物処理の企業責任が注目される中、当社は廃棄物処理の専門家として、環境負荷の低減と資源の有効活用を推進しつつ、お客様に安心してご依頼いただけるよう、適正処理を最優先に、収集・運搬から処理・再資源化までの体制整備とサービス品質の向上に取り組んでいます。
株式会社ヨシモリの3つの貢献
- お客様への貢献:迅速・確実な収集運搬/適正処理・リサイクル提案/許可・法令遵守に基づく安心対応
- 社会への貢献:地域の衛生環境の維持/交通安全の徹底/地域・行政との連携/次世代への環境教育
- 環境への貢献:『地球に優しく資源収集』の実践/再資源化の推進/環境負荷の低減
2本業としての取組み
収集・運搬業務
収集・運搬業務では、事故防止の取組みをはじめ、省エネ運転に努め、計画的に低公害車の導入を進め、燃費向上と省エネに努めています。
運行データをもとにAIでコース最適化を行い、無駄な走行や作業時間の削減、ドライバー負荷の平準化、急な代行・休暇取得のしやすい運用を推進しています。現場からのフィードバックを蓄積してAI配車の精度を継続的に改善する「AI+人」のハイブリッド運用により、柔軟かつ確実なサービス提供を実現します。
あわせて、品目別(車両別)のドライバーミーティングを重ね、収集コース・エリアの再編を進めています。走行距離の削減とドライバー負荷の平準化をねらいに、2027年から段階的に実装していく計画です。
車両の環境配慮(直近三年間推移)
※別紙にて
環境への運営体制
全社で環境の取組みを推進するために、環境マネジメントの仕組みを整備し、PDCAサイクルを活用した運用を行っています。また、必要に応じて第三者機関による外部審査・監査等も受けています。
| 体制 | 構成 |
|---|---|
| トップマネジメント | 経営層 |
| 環境管理責任者 | 全社の環境マネジメントを統括 |
| 拠点 | 本社/城南営業所/扇リサイクルセンター |
目標達成への計画
| 手段 | 具体的な内容 | 実施時期 |
|---|---|---|
| エコドライブの推進 | 毎月車両別実績を分析し、目標に対する各自の進捗状況を管理する | 毎月 |
| 燃費データの個人フィードバック | 車両別の走行距離・給油量から燃費指数を算出し、ドライバー成長ダッシュボードで一人ひとりにフィードバックする | 毎月 |
| ドライブレコーダーの活用 | 毎週定期的に車両ごとに内容を分析し、安全運行管理および経済走行指導に活用する | 毎週 |
| ヒヤリ・ハットチェックシートの提出活動 | 運転者よりチェックシートを回収し、状況を確認・記録し、研修会へ活用する | 1回/3ヶ月(研修会) |
| 分別知識の理解度評価 | 搬入先が求める分別品質を基準に、分別知識を項目ごとに4段階で評価し、教育・指導に活かす | 定期 |
| 社内試験(理解度試験)の実施 | 許可更新講習テキストをもとに、法令・適正処理の理解度を確認する | 年1回 |
| 低公害車の導入 | 導入車両は特定低公害・低燃費車両を優先して導入する | 随時 |
リサイクル業務
人による手選別と機械による磁力選別など、工程ごとに手選別が行われます。破砕機により傷を選別し、分別された廃棄物を確実にリサイクルできるシステムにより、高いリサイクル率の実現を目指します。
再資源化の質は現場の分別で決まるため、搬入先が求める分別品質を基準にドライバーの分別知識を評価し、現場写真を使った視覚的な分別マニュアルのデジタル化を進めています。お客様に対しても、業種と契約内容に合わせた分別表を回収開始時にお渡しし、排出段階での分別を支援しています。月次の資源化率・処理費カバー率を経営指標として把握し、再資源化率の向上につなげています。
3AI・デジタル技術による業務改革
2026年9月、全社の「AI活用推進プロジェクト」を始動しました。部署・部門ごとに「AIで何ができるか」「必要なシステムは何か」を洗い出し、実証運用と現場からのフィードバックを経て、順次実装しています。社内にエンジニアを置かず、現場を知る社員がAIとともにシステムを構築・改善していく点が当社の特徴です。構築したシステムは社内ポータルに集約し、タブレット・スマートフォンからも利用できるようにしています。
主なシステム・取組み
| システム・取組み | 内容 | ねらい・効果 |
|---|---|---|
| 新規契約立ち上げの自動化(第1弾) | お見積り後、お客様にご入力いただいた契約情報から、契約書3種・電子マニフェスト関連書類・新規現場依頼書を自動生成し、書類ごとの進捗と期限を一元管理 | 契約手続きの迅速化、記載ミスの防止、部門間の情報共有 |
| お客様別 分別表の自動生成 | 業種と契約内容に合わせたA4の分別表を自動作成し、回収開始時にお客様へお渡し | 排出段階での分別徹底、再資源化率の向上 |
| お客様向け ご記入ガイド | 契約情報入力フォームの設問ごとに記入例とつまずきやすい点を解説したガイドを整備 | パソコン操作に不慣れなお客様にも安心してご利用いただく |
| ドライバー成長ダッシュボード | 実働・スキル・対応力・安全の4軸(100点)で一人ひとりの成長を見える化。燃費指数(エコドライブ)、分別知識、事故・ヒヤリハット等の事案を反映し、個人別のレポートも配布 | 他者との比較ではなく自己成長への意識づけ、安全・環境行動の定着 |
| 配車・ルート計画の最適化 | 運行データをもとにAIでコースを最適化し、配車スケジュールを自動生成・送信 | 無駄な走行の削減、ドライバー負荷の平準化、代行・休暇取得への柔軟な対応 |
| 有休・特別公休管理システム | 紙・手書きで行っていた有休・特別公休の管理をデジタル化し、残日数の見える化と消化促進のお知らせを自動化 | 年5日取得をはじめとする法令遵守、管理部門・現場の負荷軽減 |
| ドライバー専用ポータル・分別マニュアル | 現場写真を使った分別マニュアルと、ドライバー向けのトイレマップを整備中 | 分別品質の均一化、現場の困りごとの解消 |
| 週次・日次レポートの自動配信 | 経営向けダッシュボード、営業活動ダッシュボード、ドライバー個人への週次レポートを自動配信 | 数字にもとづく改善サイクルの定着 |
| 事業継続計画(BCP) | 基幹システム・サーバーの停止、通信障害、サイバー攻撃を想定し、収集運搬・マニフェスト・請求を止めない代替手順を策定。部署別ヒアリングを経て改訂中 | 非常時にもお客様へ安定したサービスを提供 |
今後は各システムを自社専用サイトに統合し、情報が増えても軽快に使える環境へ移行していく計画です。
4その他・地域貢献
当社では、環境問題に取り組む上で最も重要なことは従業員一人ひとりが環境意識を持ち、日々の業務を通じて取り組んでいくことであると考えています。そのため、今後も定期的な社内教育や専門教育の実施、地域活動への積極参加により、内外ともに活動を拡げていく取組みをしていきます。
地域の防犯・テロ対策への協力
環境や社会に対する持続可能な取り組みに、積極的に挑戦している企業のサービス等を選択するなど、調達面でも配慮しています。
地域の環境啓発活動への参加 ― こどもみらいプロジェクト
当社は、子どもたちがこれからの社会を担う大切な存在であると考え、地域の子どもたちの学びと成長を支える取り組みとして「こどもみらいプロジェクト」を実施しています。資源循環や分別の大切さ、環境に配慮した行動が暮らしや未来に与える影響などを、子どもたちにも分かりやすい形で伝える機会づくりに取り組み、地域に根ざした環境意識の醸成に貢献しています。
2025年12月23日、都内の保育園で初回を実施し、18名の子どもたちが参加しました。プログラムは30分構成で、導入(5分)、対話・スライド(10分)、分別ゲーム(10分)、結び(5分)の流れで進めます。ITやデジタルの時代だからこそ、働く大人と直接ふれあい、手で触れる仕事を知ってもらうことも、このプロジェクトのねらいの一つです。
運営は社員4名のチーム(進行・備品・撮影・先生対応)で行い、参加後アンケートやふりかえり会、実施マニュアルの整備を通じて、継続して実施できる体制づくりを進めています。再生素材を使った記念品(廃油クレヨン等)の活用も検討しています。実施の様子は当社ホームページおよびnoteで公開しています。
こどもみらいプロジェクト 実施のご相談
対応地域:東京23区内
お問い合わせ:info@yosimori.co.jp/03-3848-2345(担当:漆崎)
今後も、地域社会と連携しながら、次世代の“環境を考える力”を育む活動を継続してまいります。
情報発信と対話
2026年9月にnote(note.com/yoshimori_eco)を開設し、産業廃棄物収集運搬・処分業の仕組み、東京23区・東京都のルール、新しい法律、自社の活動を週2回を目安に発信しています。当社ホームページでもこどもみらいプロジェクトの実施報告や各種のお知らせを掲載しています。2026年5月には環境関連の展示会に参加し、先進的な処理・リサイクル技術の情報収集と連携先の開拓を行いました。
社内教育訓練の実施(従業員に対する取組み)
タブレットの活用による紙面利用削減
収集運搬業務では、タブレットを活用し運搬に必要な伝票類の紙を減らしました。業務の省資源化と、情報セキュリティ対策の推進に貢献しています。
AIを用いた配車・業務効率化
運行データをもとにAIでコース最適化を行い、無駄な走行や作業時間の削減、ドライバー負荷の平準化、急な代行・休暇取得のしやすい運用を推進しています。電子マニフェスト等の事務処理とも連動させ、現場と事務の負担軽減・精度向上を図ります(詳細は「3 AI・デジタル技術による業務改革」)。
交通安全・事故防止への取り組み
ドライブレコーダー等の情報を分析し、安全運行管理指導へ活用することで、道路交通安全・事故防止に努めています。事故・クレーム・ヒヤリハット等の事案は台帳で一元管理し、ドライバー成長ダッシュボードの安全評価に反映しています。ヒヤリ・ハットチェックシートは四半期ごとの研修会で共有しています。
リサイクルを行い資源の有効利用
古紙、ビニール等のリサイクルを行い、廃棄物の大幅な削減と資源の有効利用に貢献しています。一般廃棄物と産業廃棄物の収集運搬・処分を円滑かつ確実に実施することで、地域の衛生環境に貢献しています。
社内試験(理解度試験)の導入
役員が受講する許可更新講習会のテキストをもとに、2026年度から毎年1回の社内試験を実施します。全50問(四択・〇×・穴埋め)で正答率80%以上を合格とし、部長以上の役職者は受講・合格を必須、部長への昇進要件にも位置づけています。第1回は2027年1月に本社で開催します。あわせて、役職者を対象に労務管理(改善基準告示・36協定等)の理解度試験も計画しています。
新人社員フォローアッププログラム
業務部で新人社員のフォローアッププログラムを策定し、体験期・自立直前期の面談を業務面とメンタル・人間関係面で担当を分けて実施しています。独り立ち後も「できることチェック表」と社内試験でキャリアアップをイメージできるようにし、進捗は業務日報に記録しています。
働きやすい職場づくり
有休・特別公休管理のデジタル化、中型免許取得支援、足立区ワーク・ライフ・バランス推進認定企業としての取組み、健康企業宣言「銀の認証」など、従業員が長く安心して働ける環境づくりを進めています。こどもみらいプロジェクトやAI活用推進プロジェクトには希望する社員が部署を越えて参加しており、日々の業務とは異なる刺激と成長の機会にもなっています。
5さいごに
地球温暖化に代表される環境問題は、社会経済活動や生活全般に深くかかわるものです。大都市圏の廃棄物行政の一翼を担う当社としても、率先して環境・社会活動に取り組んでいます。
環境面では、省燃費運転及び事故防止に向けた従業員研修を積極的に行うとともに、ドライブレコーダーや車両別の燃費データを活用し、安全運行と効率的な運行管理を推進しています。さらに、AI配車やデジタルツールの活用により、運行計画の最適化と事務作業の効率化を進めています。2026年9月に始動したAI活用推進プロジェクトを通じて、「廃棄物事業を先端産業へ」という姿を一つずつ形にしてまいります。
社会面では、こどもみらいプロジェクトをはじめ地域とのコミュニケーションを重視し、地域イベント等への参加や情報発信を通じて環境啓発活動に協力してまいります。
報告対象
- 報告期間
- 2025年4月1日〜2026年3月31日
(一部、発行日時点までの取組みを含みます) - 対象サイト
- 本社・事業所・関連施設
- 発行日
- 2026年10月31日
問い合わせ先
- 社名
- 株式会社ヨシモリ
- 所在地
- 〒123-0852 東京都足立区関原1丁目12-2
- TEL
- 03-3848-2345
- WEB
- https://yosimori.co.jp/
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